关于《起风了》中的时间与空间的研究(2)
キーワード：堀辰雄；風立ちぬ；時間；空間
目 次
はじめに 1
第一章 『風立ちぬ』における時間設定 2
1.1、主人公の「私」による時間設定 2
1.2、「節子」の病状による時間設定 2
第二章 『風立ちぬ』における空間設定 3
2.1、環境描写 3
2.2、人物の対話・表情・心理の描写 3
第三章 時間と空間の完璧な結合――各章から分析 4
3.1、序曲—過去に戻る 4
3.2、春—新しい始まり 5
3.3、風立ちぬ—苦境に陥る 6
3.4、冬—記憶の中の恋人 9
3.5、死のかげの谷 10
第四章 小説から学ぶこと 11
4.1、生きている人への啓発 11
4.2、中国文化界への啓発 11
おわりに 12
謝辞 13
参考文献 14
はじめに
日本の昭和時期の有名な作家である堀辰雄は新心理主義の代表作家として、新感覚派式の印象主義描写を揚棄し、外部世界のごとく内部世界を明らかに描き、現実と戦う心理的現実主義を確立するに至った。彼の作品は描写が穏やか且つ繊細で、ストーリー性が高くないとは言え、キャラクター自身や環境の描写を重んじるため、同時期の作家の中で独自の旗印を掲げた。それゆえ、彼の作品を研究することは日本昭和時期の文学を理解するにおいて有意義である。
堀辰雄およびその作品『風立ちぬ』についての研究は、前世紀からすでに多くの日本学者たちがしてきた。それに対して、中国では今世紀の初期に至って初めてそれに関する研究が現れた。時間においては日本よりだいぶ遅くなったとはいえ、中国学者の堀辰雄およびその作品についての研究を読むと、そこからも価値のあるものを多く見つけることができる。本論文は時間と空間の角度から展開し、『風立ちぬ』の中の時間や空間の設定を分析し、新しい視点からこの不朽の名作を理解することを求める。
第一章 『風立ちぬ』における時間設定
序曲、春、風立ちぬ、冬、死のかげの谷。作品の目次だけから見れば、簡潔且つ明瞭で、珍しがるほどのことではない。初めて『風立ちぬ』を読んだ後、作者の堀辰雄の時間についての設定が簡単すぎると思われるかもしれない、まるで金銭出納帳のようで、人に与える第一印象は目次で示された時間順序のほかに、もっと簡単に療養所へ行く前、療養所にいた時、節子が亡くなった後その三つの部分と理解することができる。しかし、もう一度『風立ちぬ』を注意深く読めば、作者のそういう設定に一層感心するようになる。それ以上簡潔にすることのできない時間設定で愛の物語を描くことこそがこの作品の偉大なるところではないか。
1.1主人公の「私」による時間設定
小説全編が主人公の「私」の視点から読者に物語を述べ、そういう書き方の一番明らかな利点は文章の実感を強め、読者を速やかに「私」の語りにつれてストーリーに入らせ、文章の主旨を理解するにはいい方法である。しかし、一方では「人に鼻を引っ張られる」という現象も現れることが可能で、もし考えもしないでおおざっぱに読めば、最後に非常に普通だという印象が頭に残る。そのため、このはっきりとした時間線のほかに、作者はもう一つの時間線を残した。
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