1.2 先行研究

 ここで、見立絵と鈴木春信に関する先行研究を挙げておこう。

 中国の李元亮は「日本の『浮世絵』」という文章では「浮世絵の内容は平易で分かりやすい。例えば、民間生活、優浮、武士、風景などである。しかし、その表現した形態と風格が優雅になっている。」という観点を示している。そして、「人間は浮世絵にかすかで美しい感覚を持つ以外、わかったようなわからないような神秘的感覚もある。」と述べている。

  中国の梅忠智は『日本浮世絵精品』という著作では「近年、中国の出版事業の発展に伴って、普通の美術者と美術学校は画集とインターネットを通して、日本の浮世絵の芸術形式と内容を理解することができる。しかし、確かに研究したい人は多くない。その原因は多くの中国人画家は日本の浮世絵を全体的に理解する機会がほどんどないということである。そして、日本の浮世絵に芸術を求めた真諦を理解する機会もほどんどないということである。」と述べている。これは日本の浮世絵についての研究が十分に行われているとは言えないという観点を示している。どうしてそんな機会がないのであろうか。それは最も早期に日本に留学して、美術を勉強した学生たちは日本画を研究することに多くの精力を費やしたからである。日本画は日本の伝統的技法・様式に従って描かれた毛筆画のことである。岩絵の具などを用い、絹・和紙に描き、明治以後、油絵などの洋画に対していう。その原因は二つある。一つはその時期に浮世絵がどこでも見られて、日本人は浮世絵を重視していなかったということである。もう一つは日本の浮世絵についての研究専門画集と学術論文がそれほど多くなかったということである。たしかに1970年代末期に中日国交が回復して以降、日本の浮世絵は中国人に知られるようになった。しかし、研究したのはただ美術界の一部の学者に過ぎなかった。

  中国の潘力は『浮世絵』という著作では「鈴木春信は平安時代の優雅な文化に情熱を注いで、かつての和歌の韻律の中で詩の境地を探した。そして、中国の芸術に興もあった。中国の芸術に学ぶことがあった。」と述べている。この点は見立絵の表現方式を説明している。「先人の画意を参考にして、新しい作品を創作する。それから、先人の作品にも関連して、作品のわいを増加するために両方の微妙的な関係を隠喩する。」と述べている。そして、「見立絵を理解するために鑑賞者は典故についての基礎知識を持つ必要がある。そうすることで、その置換した巧みと機知をやっと体得することができる。」という観点を示している。

  日本の小林忠と大久保純一は『浮世絵の鑑賞基礎知識』という著作では「見立絵の『見立』というのは、元々俳句の用語で、ある物事に形態的に類似した、全く属性の異なる別の物事を書いて、両者の間の関連と相違の妙を楽しむものと言える。例えば、十八世紀の伊藤若沖の『野菜の涅槃』である。」と述べている。この点は前の潘力の「見立絵を理解するために鑑賞者は典故についての基礎知識を持つ必要がある。そうすることで、その置換した巧みと機知をやっと体得することができる。」という観点と同じと考えられている。

  日本の野口米次郎は『鈴木春信』という著作では「それらのうち特に注目されるのが、『見立』という特殊な主題操作の学習であり、また、祐信画風の積極的な受容であるだろう。」と「古典的な題材への顕著な偏向ぶりをみせていたことには触れたが、そこでは主題とする原典の忠実な絵画化を意図するにとどまっていた。」と述べている。

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