9

4.4倹約意識の影響 9

5.おわりに 11

参考文献 12

1.はじめに

扇子は、古代から現代にいたるまで日本における重要な役割を果たしている。同時に、小さい扇子でありながら日本人の独特の美意識、すなわち縮み志向が覗ける。

扇子はもともと扉の意味であるが、南北朝時代に上品な芸術品として中国で人気を呼び起こしていた。その後多くの国々に伝播し、扇子は次第に世界中の人々に愛用されようになった。ところが、扇子は日本に伝わったところ、大いに変化し、結果的には日本独自の折り畳み式の扇子が作り出された。しかし、なぜ日本は折り畳み式扇子の発祥の地となったか、それは日本人の「縮み志向」に関係がないとは言えない。

日本人は小さい物に対して驚嘆に値する鑑賞力と想像力を持っている。そして、小さいものに対して愛しさを感じる。つまり、あらゆるものを縮めて見せることが日本文化の特徴である。韓国の有名な学者である李御寧は初めて日本人の「縮み」志向を提案し、『「縮み」志向の日本人』という本を著した。日本人の「縮み」意識は独特な美学として日常生活の中で表されるだけではなく、文化、宗教、芸術など様々な領域にもしばしば見られていると述べた。

本稿では、日本における扇子の歴史と発展ひいては効能を研究した上で、その中に含まれる日本人の「縮み志向」を明らかにすることを目的とする。また、折り畳み式の扇子の形成と発展を通じて日本人の「縮み志向」を研究してみたい。この研究を通して、細緻と精巧を追求するという日本人の美意識や、細部を重視する日本人の民族的特徴が一層深く理解できるだろうと思う。

2.日本人の縮み志向

2.1縮み志向とは何か

縮み志向とは、大きなものを小さくすることを好み、小さくて緻密なものが美しさを感じるという日本人の独特な傾向である。つまり、あらゆるものを縮めて見せるというのが日本文化の根底である。韓国の有名な学者である李御寧氏は鋭い視点から初めて日本人の「縮み」志向を提案し、『「縮み」志向の日本人』という本を著した。李御寧(1982)は小さいものに美を認め、あらゆるものをとにかく「縮めてみよう」という傾向に日本文化の特徴でもあると述べている。日本人がわりと狭いスペースを好む理由は明確であろう。小さいものは狭い空間に無限大な「宇宙」を思い描くことが一つの楽しみとしているからである。李氏は、思考の世界に広がる無限の可能性の前に、現実世界がちっぽけ様に見えてしまうのも無理ないことだと述べた。そして、彼は「縮み志向」を入れ子型、扇子型、人形型、弁当型、能面型それから紋章型という六つの類型に分けている。そのほか、さまざまな日本文学の中にも日本人の縮み志向が見られている。俳句や物語を例にして分析してみよう。俳句とは日本の伝統的な詩歌の形式の一つで、世界で最も短い定型詩と称され、日本人の縮み志向の典型でもある。俳句は五・七・五の十七字から作り、「季語」と「切れ」を用いて、短い語数の中に自然界や作者の情緒、思想を生き生きと映し出すことができるといった特徴がある。例えば芭蕉の有名な句を例としてあげてみよう。

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