近年、中国でも学校いじめの事例が増えている。2017 年 1 月に最高人民検察院 が発表した資料によると、2016 年 1 月から 11 月まで、全国の検察機関が処理した
学校の不正行為や暴力犯罪事件はもう 1881 人に達したそうである1。同時に、中国 と一衣帯水の隣邦である日本では、学校いじめ現象が昔からある。近来、学生の道 徳的な価値観の変化に伴い、日本のキャンパス暴力がますます激しくなっていて、 学校いじめの発生率が増え続けている。特に頻発している悪い不正行為事件が、日 本の教育界、さらに社会各界の注目を集めている。学校いじめ現象はすでに日本の 深刻な社会問題となっており、日本社会の発展に悪影響を招くに違いない。
また、「人生は芝居のようで、芝居は人生のようである。」という言葉が時々耳に 入る。日常生活では、社会のリアルさが目立つというようなドラマや映画などが多 い。一方、日本のテレビドラマと映画には、暴力的な現象を反映した作品もたくさ んある。例えば、中島哲也が監督した『告白』という映画だ。娘が殺された女性教 師は、犯人の生徒らに一つの命の授業を始める映画である。
本論文は、現在の時代背景と結びつけ、復讐を訴え暗闇の映画『告白』を例にし て、映画の人物やシーンなどから、日本の学校いじめのタイプと特徴を具体的に分 析する。そして、個人、家庭、学校、社会という 4 つの面からこの现象の原因を深 く考え、日本の学校いじめ现象に対して、適切な措置と方法を探したいと考えてい る。
1 2017 年 5 月 20 日、社会的なリスクとキャンパス管理に関して、中国の応急管理学会・学校安全専门委员会 が、中南大学で『中国の学校いじめ調査報告』を発表した。
2 日本の学校いじめについて
日本では、学校いじめはもっとも普遍的に存在している行為である。生徒たちの 心理や健康にも大きな影響を与えているにもかかわらず、深刻な社会問題である。
2.1 学校いじめとは
広辞苑第 3 版(1983 年)には、「いじめ」という言葉は掲載されていないが、「い じめる」という言葉が「弱いものを苦しめる」という意味で掲載されている2。し かし、平成 3(1991)年発行の第 4 版では「いじめ」の語が載っており、「いじめ ること。特に学校で、立場の弱い生徒を肉体的または精神的に痛めつけること」と 説明されている3。また、文部科学省の定義によれば、いじめとは、一定の人間関 係のあるものから、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感 じているものだ4。つまり、「いじめ」という言葉は昔から存在している言葉ではな く、1990 年頃から使われるようになった言葉であると言える。
だから、学校いじめとは、学校では生徒たちの間、教師と生徒の間に発生し、相 手に物理的または心理的な攻撃を加え、相手が苦痛を感じる様子を見て快楽を感じ る暴力行為ということだと思う。物理的な「攻撃」とは、身体に暴力を振るったり、 お金をたかられたりすること、心理的な「攻撃」とは、仲間はずれや集団での無視 など心理的な圧迫を加えられることとされるかもしれない。
2.2 学校いじめの現状
学校のいじめ事件が始めて注目されたのは、1986 年に起きた東京都中野区の中 野富士見中学校の男子生徒鹿川裕史が、クラスメイト、担任教師からのいじめに困 ってしまい、結局自殺をした事件だ。しかし、もう 30 年頃経った現在でも、いじ めによる痛ましい事件は後を絶たない。2011 年 10 月、滋賀県大津市立の中学校の 男子生徒が自殺の練習をさせられていたこと、金銭を要求されていたこと、一方的 に殴られていたことで、飛び降り自殺をした。そのほかに、日本の文部科学省によ ると、2015 年に学校で発生したいじめ事件はもう 22 万 4000 件で、被害者として 多数の生徒が最後に自殺を選んでしまった。いじめのせいで命が奪われるように残 酷なことが起こってないことができるため、学校いじめ問題の克服を目指したい。