さて、書道がうまい人々は書家と呼ばれる。中国の書家の中で最も有名な書家は王羲之であると思われている。その理由の一つは王羲之が中国で「書聖」と呼ばれていることによるものである。さらに、田淵保夫 は「中国書道史からみて最盛期と考えられるのは隋の初めの唐の開元年間約一五〇年である。この時期は書道史上最も重要な位置を占めており書の形式美とその内容が明確に完成されたものと考えられている。これは、晋代において最高の域に達したと考えられている王羲之親子の『二王』の書が、初唐に出現した三大家『欧陽詢・虞世南・諸遂良』らによって書道として確立され、後世への規範とされるに至った。」と述べている。田淵保夫の説から見ると、王羲之は中国書道の確立や発展などと切っても切れない関係があると考えられている。

ただし、王羲之は日本でも「書聖」と呼ばれており、彼は日本書道の発展とも切っても切れない関係があると考えられている。例えば、調べた資料によると、まず、王羲之は日本の書の発生に大きな影響を与えている。日本書道は奈良時代と平安初期で芽生えるという説があるが、その時代の書の根底をなすものは、晋唐の書であると言われている。そして、晋代の書において最も尊重されたのは王羲之であるが、唐代において王羲之も非常に尊ばれたと考えられている。それはすべて唐文化を通して日本に吸収されていると思われている。また、日本の有名な書家である小野道風は「羲之再生」と呼ばれている。小野道風が王羲之の書を日本化して和様の書を創始したということは、当時の文献にははっきりと書かれていないが、王羲之に学んだのではないかと示唆する文献がいくつか存在すると述べている。さらに、中国書道と日本書道の最も大きな違いは中国の書が漢字のみであるのに対し日本の書が漢字と仮名を併用しているが、王羲之は日本の平仮名発生にも切っても切れない関係があると言われていることである。

しかしながら、問題は中国書道の中から、日本はどのような点を取り入れ、独自の書道を作り出したのだろうか。また、王羲之は日本書道の発展でどのような役に立ったのだろうか。これは課題として研究する価値があると思っているが、これについての研究は十分に行われているとは言えない。例えば、土田美代子の「平仮名発生に内包された王羲之」は王義之の書が日本での流行と平仮名のはじまりとの関係を研究したが、平仮名そのものは王義之の書との関係を研究しなかった。これに対して、刘永涛の「王羲之书法与日本平假名的产生」は王義之の書と平仮名の形式的な関係を研究したが、王義之の書が日本での流行と平仮名のはじまりとの関係についての研究は不明確である。従って、論文を通して、中国書道の日本書道への影響、特に王羲之が日本書道に与えた影響について研究する。また、本論は中国文化と日本文化との関係とくに中国書道と日本書道との関係をより深く理解することにも役立てたいと考えている。

まず、先行研究として、王羲之の人と書について簡単に述べてみたいと思う。次に、王羲之と日本書道との関係を研究する。その方法は王羲之に影響された日本書家を列挙し、王羲之が日本書道の発展にどのような役に立ったかについて研究するつもりである。さらに、王羲之と日本の平仮名の発生との関係を研究するつもりである。最後に、王羲之と日本書道との関係を分析し、王羲之が日本書道の発展にどのような役に立ったかを理解してみたい。

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