新聞記事に「孤独死」という言葉が初めて出たのは、1970年4月16日に、朝日新聞に付きである。そして、4日後、読売新聞も「孤独死」用語を使って記事を出た。

「また東京の孤独死　一週間目発見来*自-优=尔,论:文+网www.chuibin.com

十五日夜東京・荒川のアパートで独身青年の病死がたずねて来た同僚によって一週間ぶりにわかった。死んでいたのは、荒川区東日暮里（中略）△△△△さん（二〇）で荒川署の調べによると、斉藤さんは九日から会社を休んでおり、階下の共同新聞受けには九日付朝刊からの新聞がたまっていた。同じアパートに住んでいる人たちとの付き合いがなく、新聞がたまっていても出張ではないかとだれも気にもとめなかったという。

△△さんは昨年秋、脊椎カリエスをわずらい、千葉県柏市の会社へ勤めながら通院していた。月に二、三日休むため会社でも「また休んでいる」としか思っていなかった。ところがあまり長く休むので同僚が十五日夜にたずねてみると、居間のフトンの中で死んでいた。」