1.2複合動詞の成り立ち

  前項動詞と後項動詞が結合するときは、その意関係が論理的に成り立たなければならない。

2.先行研究

2.1日本語学及び国語学における研究

  寺村(1969、1984)を源として長嶋から山本にいたるまでの記述的な見方に立脚する研究の流派である。

2.1.1寺村の研究

  寺村(1969、1984)は前項動詞と後項動詞の意という立場から、複合動詞に各自の意が保持されているかどうかを基にし、次の4種類に分けた。

Ⅰ類:V1+V2 前項と後項が自立語の意を保持し、並列する。            (呼び入れる、握りつぶす)

Ⅱ類:V1+v2 前項だけが自立語の意を保持する。                 (降り始める、呼びかける、泣き出す)

Ⅲ類:v1+V2 後項だけが自立語の意を保持する。                                             (差し出す、振り向く、引き返す)

Ⅳ類:v1+v2 両方とも自立語の意を失い、新たな意を生み出す。      (切り上げる、取り持つ、仕込む)

  上述の自立語とは、複合動詞になっても元の意が保持されているものである。

2.1.2長嶋の研究

長嶋(1976)は寺村と違った見方で結合条件を二種類に大別した。

1、v1+V2(修飾要素+被修飾要素)

「N が(を、に)v1」とも言えるし、「「N が(を、に)V2」とも言えるもの。

例:木を切り倒す、町内を見廻る、木に攀じ登る

2、V1+v2(被修飾要素+修飾要素)

「N が(を、に)V1」とは成立できるが、「Nが(を、に)v2」とは成立できないもの。

例:本を読み通す、犬が子供に噛み付く、インクが紙にしみこむ

2.1.3山本の研究

  山本 (1984) の格支配構造という分析によれば,複合動詞は前項動詞と後項動詞との格支配構造の関係に基づいて,次の四種類に分類できるとしている。

Ⅰ類:前項と後項ともに複合動詞の格要素と格支配関係を有するもの               (投げ捨てる、叩き切る)

Ⅱ類:前項だけが複合動詞の格要素と格支配関係を有するもの    

(見上げる、降り出す)

Ⅲ類:後項だけが複合動詞の格要素と格支配関係を有するもの      

(打ち破る、引き起こす)

Ⅳ類:前項と後項ともに複合動詞の格要素と格支配関係を有しないもの     

(繰り返す、取り組む)

2.2言語学的研究

  影山(1993)は、「概念意論」という抽象的な意論の構造で研究を進め、その後、由本、松本に受け継がれている。

2.2.1影山の研究

  まず、影山(1993)は、「概念意論」という抽象的な意論の構造で複合動詞を研究している。影山の分類は、複合動詞には「統語的複合動詞」と「語彙的複合動詞」があるという立場に立脚した分類である。それぞれの例は以下のようである。源'自-吹冰;文,论`文'网]www.chuibin.com

  統語的複合動詞:

飲みかける、言い出す、降り始める、落ちかかる、歩き続ける、書きまくる、読み終える、知り尽くす、言い切る、考え抜く、見損なう、書き損ねる、受け損じる、寝そびれる、見かねる、消し忘れる、食べ残す、言い過ぎる、やり直す、書きなれる、聞き飽きる、引きこなす、向かい合う、有り得る 

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